ディスプレイ搭載AIスマートグラス5機種を比較|INMO GO3・Rokid Glasses・SABERA・Even G2・RayNeo iO【2026年版】

ディスプレイ搭載AIスマートグラス5機種を比較|INMO GO3・Rokid Glasses・SABERA・Even G2・RayNeo iO【2026年版】

AIスマートグラスというと、Meta GlassesやRay-Ban Metaのような「カメラ+AI+スピーカー」を搭載した製品が注目されています。
しかし、もうひとつ大きなカテゴリーがあります。
それが、レンズの向こうに文字やナビ、翻訳結果などを表示できる「ディスプレイ搭載AIスマートグラス」です。
2026年には日本でも選択肢がかなり増えてきました。

今回比較するのは、

の5機種です。

どれもAIとディスプレイを組み合わせたスマートグラスですが、実際に比較すると「全部入り」「軽さ重視」「仕事向け」「プライバシー重視」など、方向性はかなり異なります。

5機種の違いを一覧で比較

まず大きな違いを見てみましょう。

INMO GO3 Rokid Glasses SABERA Even G2 RayNeo iO
日本価格 99,800円 109,890円 92,400円※ 99,800円〜 89,999円
重量 約58g 約49g 約38g 約36g 33g
ディスプレイ 両眼 両眼 右眼・単眼 両眼 両眼
表示色 グリーン グリーン グリーン グリーン系 グリーン
FOV 30° 30° 30° ― 23.5°
解像度 640×480 480×400 640×480 ― ―
最大輝度 1,500nit 1,500nit 1,500nit ― 1,300nit
カメラ ○ 8MP ○ 12MP × × ×
スピーカー ○ ○ × × ×
リアルタイム翻訳 ○ ○ ○ ○ ○
ナビ ○ ○ ○ ○ ―※
テレプロンプター ○ ○ ○ ○ ○
AIアシスタント ○ ○ ○ ○ ○
通知表示 ○ ○ ○ ○ ○
会議・文字起こし ○ ○ ○ ○ ○
交換式バッテリー ○ × × × ×

※価格や機能は2026年9月20日時点。SABERAは販売店等によって価格が異なる場合があります。RayNeo iOについては、現行の日本公式製品ページでナビゲーションを主要機能として確認できないため「―」としています。

INMO GO3は両眼MicroLED、640×480、30°FOV、最大1,500nitで、カメラ・スピーカーも搭載しています。Rokid Glassesも両眼MicroLEDですが、12MPカメラまで備える「全部入り」に近い構成です。

一方、SABERA、Even G2、RayNeo iOはカメラを搭載しません。日常的に掛けたときの軽さやプライバシーを重視した方向性です。

INMO GO3|機能の多さと交換式バッテリーが特徴

INMO GO3は、2026年7月30日に日本で発売されたAIスマートグラスです。
両眼グリーンMicroLED+回折光学導波路を採用し、解像度640×480、FOV 30°、最大輝度1,500nit。
レンズ上に翻訳、AI、ナビ、テレプロンプターなどの情報を表示できます。
大きな特徴は、今回比較する製品の中でも機能をかなり広く搭載していることです。
オンライン翻訳は最大98言語に対応し、主要9言語はオフライン翻訳にも対応。HERE Mapsを利用した徒歩・自転車向けナビゲーションも用意されています。
さらに8MPカメラ、4マイク、2スピーカーを搭載します。
そして面白いのがバッテリーです。
270mAhのバッテリーを交換でき、予備バッテリーも付属。1個あたり通常利用で約8時間とされています。
スマートグラスは本体を充電している間に使えなくなる製品が多いため、バッテリーを交換して使い続けられるのはINMO GO3ならではの特徴です。
ただし、重量は約58g。
今回の5機種では最も重くなります。
また、基本機能の利用には専用アプリをインストールしたスマートフォンとの接続が必要です。完全なスタンドアロン型ではありません。

INMO GO3が向いている人

翻訳、ナビ、AI、撮影、音声、テレプロンプターまで幅広く使いたい人に向いています。
特に海外旅行や出張など、長時間使いながら途中でバッテリーを交換したい人には特徴のある一台です。

Rokid Glasses|カメラとVision AIまで備えた全部入り

Rokid Glassesは、今回比較する中でも特に多機能なモデルです。
両眼MicroLED導波路ディスプレイはFOV 30°、最大1,500nit。重量は約49gです。
最大の違いは、12MPのSony IMX681カメラを搭載していることです。
写真や最大3K動画を撮影できるだけではありません。
目の前にあるものをカメラで捉えてAIに質問するVision AIにも利用できます。
たとえば、観光地や植物、商品などを見ながら「Hi Rokid」と話しかけ、AIから情報を得るといった使い方ができます。
リアルタイム翻訳は89言語以上に対応。
さらに8言語については翻訳モデルを事前に入れておくことでオフライン翻訳も利用できます。
ナビ、テレプロンプター、通知、文字起こしにも対応します。
つまり、
「ディスプレイ+AI+カメラ+スピーカー」
を一台にまとめた構成です。

Rokid Glassesが向いている人

AIスマートグラスで「できることの多さ」を重視するなら有力な候補です。
特にカメラを使ったAI検索やハンズフリー撮影をしたい場合、カメラ非搭載のEven G2、SABERA、RayNeo iOとは大きく用途が変わります。
一方で価格は109,890円と、今回比較した5機種では高めです。

SABERA|鯖江発、約38gの日本製スマート眼鏡

SABERAは、日本発という点でも注目したい製品です。
眼鏡の産地として知られる福井県鯖江を背景に、ボストンクラブがデザインを監修。Cellidのウェーブガイド技術を採用しています。
重量は約38g。
右眼側に単眼Micro LEDディスプレイを搭載し、解像度640×480、FOV 30°、最大輝度1,500nitです。
SABERAはカメラを搭載していません。
これは機能不足というより、周囲のプライバシーを意識した設計です。
その代わり、仕事や日常生活で使いやすい機能をかなり揃えています。
翻訳、字幕、AIアシスタント、通知、テレプロンプター、ナビゲーションに対応。
ナビはかなり面白く、進行方向・距離・残り時間・ミニマップを視界に表示でき、徒歩・自転車・車のルートに対応しています。
本体バッテリーは120mAhで、通常使用約12時間、最大約14時間です。

SABERAが向いている人

「撮影はいらないので、普通の眼鏡に近い軽さで情報を見たい」という人と相性がいいモデルです。
特にナビ、通知、字幕、テレプロンプターなどを仕事や日常で使いたい場合には面白い選択肢です。
また、カメラ付きスマートグラスを職場で使うことに抵抗がある人にも、カメラ非搭載はメリットになります。

Even G2|36g、普通の眼鏡に近いデザインを重視

Even G2も、カメラを搭載しないタイプです。
重量は約36gで、マグネシウムとチタンを使用。日本向け公式ストアでは99,800円から販売されています。
Even G2が特徴的なのは、AIスマートグラスでありながら「ガジェット感」をかなり抑えていることです。
リアルタイム翻訳は35言語。
テレプロンプター、通知、カレンダー、タスク管理、AI、会話の文字起こし・要約などに対応しています。
さらにナビゲーションにも対応し、進行方向を視界に表示できます。
カメラだけでなくスピーカーも非搭載なので、Rokid GlassesやINMO GO3とはかなり考え方が違います。
「何でもスマートグラスでやる」のではなく、「必要な情報だけを静かに視界へ出す」という方向性です。

Even G2が向いている人

普通の眼鏡に近い外観と軽さを重視する人に向いています。
仕事中に通知やメモ、翻訳、テレプロンプターなどを確認したい一方で、カメラ付きのスマートグラスは避けたい、という用途とも相性がいいでしょう。

RayNeo iO|33g、今回最軽量のディスプレイ搭載モデル

RayNeo iOは、今回比較する5機種の中で最も軽い33gです。
両眼MicroLED+回折導波路を搭載し、33インチ相当の透明ディスプレイを視界に表示します。
FOVは23.5°、透過率97%、眼前輝度1,300nitです。
カメラは搭載していません。
その代わりAI、リアルタイム翻訳、会議メモ、Lifelog、テレプロンプターなど、情報表示と生産性向上に機能を集中させています。
翻訳は55言語・109種類のアクセントに対応します。
バッテリーは240mAhで、公式では通常使用最大48時間としています。
重量33gと合わせて、長時間装着をかなり意識した設計です。
注意したいのがナビゲーションです。
RayNeoの上位「X3 Pro」は公式仕様でターンバイターンナビゲーションを明記していますが、現在のiO日本公式ページでは、iOの主要機能としてナビを確認できません。
そのため、ナビを目的に選ぶなら現時点ではINMO GO3、Rokid Glasses、SABERA、Even G2の方が判断しやすいでしょう。

RayNeo iOが向いている人

とにかく軽さを重視する人、カメラが不要な人、翻訳や会議、テレプロンプターなど仕事中心に使いたい人に向いています。
33gは普通の眼鏡にかなり近い重量なので、「一日中掛けるAIスマートグラス」という方向性では魅力があります。
ただし2026年9月20日時点では、日本AmazonのRayNeo DirectでiO本体を確認できていません。RayNeo日本公式では販売されています。

カメラが必要ならINMO GO3かRokid Glasses

この5機種を選ぶうえで、最初に決めてしまっていいのが「カメラが必要か」です。
カメラ搭載はINMO GO3とRokid Glasses。
カメラ非搭載はSABERA、Even G2、RayNeo iOです。
カメラがあると写真や動画を撮れるだけでなく、AIが目の前のものを認識する「Vision AI」にも利用できます。
特にRokid Glassesは12MPカメラとAIを組み合わせた機能が充実しています。
一方、仕事中や人と話しているときに常時掛けるなら、カメラがないこと自体がメリットにもなります。

ナビを重視するなら?

スマートグラスでナビを使いたいなら、機種選びには注意が必要です。

モデル ナビ
INMO GO3 HERE Maps、徒歩・自転車
Rokid Glasses 対応
SABERA 徒歩・自転車・車、ミニマップ表示
Even G2 ターンバイターン表示
RayNeo iO 現行日本公式仕様では明確な記載を確認できず

INMO GO3はHERE Mapsを利用したターンバイターン方式、SABERAは進行方向・距離・残り時間・ミニマップまで表示します。Even G2もハンズフリーナビを公式機能として案内しています。
「スマホを見ずに歩きたい」という目的なら、ここはかなり重要な比較ポイントです。

翻訳を重視するなら?

翻訳は5機種すべて対応していますが、対応言語数には違いがあります。

モデル 翻訳
INMO GO3 オンライン出力98言語 / オフライン9言語
Rokid Glasses オンライン89言語以上 / オフライン8言語
SABERA 40言語以上
Even G2 35言語
RayNeo iO 55言語・109アクセント

対応言語数だけならINMO GO3が多く、Rokid Glassesも89言語以上に対応しています。
ただし、対応言語数が多ければ必ず翻訳精度が高いという意味ではありません。
海外旅行で使うなら、自分が必要とする言語への対応、オフライン翻訳の有無、字幕の見やすさなども合わせて確認した方がいいでしょう。

軽さならRayNeo iO・Even G2・SABERA

モデル 重量
RayNeo iO 33g
Even G2 36g
SABERA 38g
Rokid Glasses 49g
INMO GO3 58g

RayNeo iOは33g、Even G2は36g、SABERAは38g。
この3モデルはいずれもカメラを搭載していません。
一方、カメラとスピーカーまで搭載するRokid Glassesは49g、INMO GO3は58gです。
つまり、機能を増やすか、普通の眼鏡に近い軽さを取るかという違いが、重量にもそのまま表れています。

結局どれを選ぶ?

5機種を比較すると、「ディスプレイ搭載AIスマートグラス」という同じカテゴリーでも狙っている用途がかなり違います。
全部入りに近い構成が欲しいなら、Rokid Glasses。ディスプレイ、AI、ナビ、翻訳、カメラ、スピーカーまで一通り揃っています。
交換式バッテリーや翻訳、ナビを重視するならINMO GO3も特徴があります。
カメラなしで、軽さと日本発の眼鏡としての作り、ナビや仕事機能を重視するならSABERA。
普通の眼鏡に近いデザインと軽さを重視するならEven G2。
33gという軽さを最優先し、翻訳や会議、AI、テレプロンプターを中心に使うならRayNeo iOという違いがあります。
重要なのは「AIが使えるか」だけで選ばないことです。
カメラが必要なのか、ナビが必要なのか、一日中掛けたいのか、翻訳が中心なのか。
ここを先に決めると、自分に合うAIスマートグラスがかなり絞りやすくなります。

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